不妊症コラム

■妊娠と花粉症(不妊治療中の方も参考にして下さい)

花粉の季節がやってきました。街に出るとマスクを付け、クシャミ、鼻水でお困りの方を多く見受けます。
外来にも風邪でないのにマスクを付け、花粉症で辛い思いをしている妊婦さんも多いようです。よく話を聞くと“耳鼻科のクリニックに3件相談したが妊娠しているため薬をもらえなかった”とか”妊娠中に薬は服用してはいけないもの“と思いクシャミと鼻水に耐えているとのことでした。

妊娠中でも花粉症の治療はできます。
赤ちゃんに影響の少ない順に治療法を挙げると、レーザー治療>点鼻、点眼>全身投与(内服)の順です。
治療としてはレーザー治療や点鼻、点眼薬が優先されますが、、殆どの抗アレルギー剤は内服しても赤ちゃんに影響を与えません。
実は妊娠中でも花粉症に抗アレルギー剤は使えるのです。
では安全な薬は?

<添付文書>
禁忌:~投与しないこと(妊婦禁忌)
△ :~投与しないことが望ましい
◇ :~治療上の有益性が危険を上回ると判断される場合にのみ投与すること

<米、>FDA,オーストラリアの分類>
必ずしもAよりB、BよりCが危険であるということではない
<虎ノ門2010:薬剤危険度点数>;一番信頼性があり、使いやすい
1点 :ヒトでの催奇形を示唆する症例報告はない
2点 :ヒトでの催奇形を示唆する症例報告はない
しかし動物生殖試験で催奇形の報告がある
3点 :催奇形を示唆する報告と否定する報告がある
個別の奇形に関してリスクの増加が示唆されているが確定ではない

私のお勧め薬剤は<添付文書>でも禁忌ではなく、<虎ノ門2010>で1点のものです!!
当院ではこれをお勧めしています。
*もしご自分で地元のクリニックの先生に薬の処方をお願いする場合は、遠慮がちにお願いします。医者より薬に詳しい患者は嫌われます。(笑)

(この内容は2014年に豊島区医師会の研究会で発表した一部です。)

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