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■妊娠と花粉症(不妊治療中の方も参考にして下さい)

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2024年2月2日更新

今年も花粉症に悩まされる時期がやってきました。
今まで花粉症とは無縁だと思っていた人が、急に花粉症になってしまったなどという話もよく耳にします。
花粉症を防ぐには、万全の対策と早目の予防を心がけましょう。
花粉症の原因はスギ、ヒノキばかりでなく、シラカバ、カモガヤなど多くの花粉が原因になるといわれています。

 

まず予防ですが、マスクを付けることにより70%以上の花粉を防御できると言われています。また、コロナやインフルエンザの罹患からも守れます。

服装は綿やポリエステル製品は花粉が付き難く、ウールは付きやすいといわれています。また外出から帰った時はうがいを励行して喉についた花粉を落としましょう。洗顔も大事です。特に眼の周りと鼻の周囲は丁寧に洗顔して下さい。

外出から帰った時と寝る前の鼻うがいはお勧めです。(水道水では痛みが出るので、薬局で売っている鼻うがい用の生理食塩水を使用)。

しかし、予防対策を頑張った人でも花粉が侵入してくれば、症状が出てきます。

治療としては
レーザー治療(花粉シーズンの前に行い効果は1シーズンで行える病院が少ない、治療というよりは予防)
点鼻、点眼治療
内服薬治療
があります。

点鼻、点眼治療で効果の出ない場合は内服薬で治療を行います。特に妊婦さんは薬ものめないと思って、辛い思いをしている方が多いようです。よく話を聞くと”耳鼻科のクリニックに3件相談したが妊娠しているため薬をもらえなかった”とか“妊娠中に薬を服用してはいけないもの”と思いとクシャミと鼻水に耐えているとのことでした。

妊娠中でも花粉症の治療はできます。

赤ちゃんに影響の少ない順に治療法を挙げると、レーザー治療>点鼻、点眼>全身投与(内服)の順です。
治療としてはレーザー治療や点鼻、点眼薬が優先されますが、、殆どの抗アレルギー剤は内服しても赤ちゃんに影響を与えません。
実は妊娠中でも花粉症に抗アレルギー剤は使えるのです。
では安全な薬は?

妊娠と抗アレルギー剤

<添付文書>
禁忌:~投与しないこと(妊婦禁忌)
△ :~投与しないことが望ましい
◇:~治療上の有益性が危険を上回ると判断される場合にのみ投与すること

<米、>FDA,オーストラリアの分類>
必ずしもAよりB、BよりCが危険であるということではない
<虎ノ門2010:薬剤危険度点数>;信頼性があり、使いやすい
1点 :ヒトでの催奇形を示唆する症例報告はない
2点 :ヒトでの催奇形を示唆する症例報告はない
しかし動物生殖試験で催奇形の報告がある
3点 :催奇形を示唆する報告と否定する報告がある
個別の奇形に関してリスクの増加が示唆されているが確定ではない

 

※お勧め薬剤は<添付文書>の禁忌以外のものではなく、<虎ノ門2010>の「1点」のものか、<妊娠と授乳>の「安全」のものです。情報量(海外での使用経験)も多く、これを当院では推奨薬剤としています。

(この内容は豊島区医師会の研究会で発表した一部です。)

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