不妊治療・費用について

不妊治療

初診時は一般的な婦人科の診療(子宮・卵巣の状態の診察)をします。その時に不妊検査のスケジュールを起こして、その後約2ヶ月間で妊娠を計りながら検査をしていきます。

  • 生理開始3~4日目

    • 卵管検査(通水検査、子宮卵管造影)の予約
    • LH-Rhtest(ホルモン負荷検査)
    • 夫精液検査
  • 生理開始8~10日目

    • 卵管検査(通水検査、子宮卵管造影)
  • 生理開始12日目~排卵日

    • 経膣超音波にて卵胞径計測
    • 頸管粘液検査
    • 尿中LH測定
  • 排卵日前日~排卵日

    • ヒューナーtest(性交後試験)
  • 排卵後約7日目

    • 黄体機能検査(採血)

卵管通過障害

  • 卵管通水法による卵管疎通性の獲得 卵管の癒着が軽度の場合は卵管通水法により卵管が開通することがあり、それにより妊娠に至ります。
  • 腹腔鏡により癒着を剥離し、卵管を開通させます。手術により閉鎖部を切除してつなぎ合わせ、卵管を通過させます。
  • クラミジア感染による卵管閉鎖の場合は、薬を使い卵管の通りをよくします。
  • 体外受精・胚移植法(IVF・ET)

排卵障害

クロミッド療法(内服薬)
副作用の少ない薬です。軽い排卵障害、多嚢胞性卵巣、黄体機能不全に効果を発揮します。時に頚管粘液が減少します。
HMG療法(筋肉注射)
排卵障害に威力を発揮します。時として卵巣の腫大、腹水の貯留、多胎妊娠がおきますが、注意して使用すればかなりの率で副作用は防げます。
FSH療法(皮下注射)
HMG療法の副作用を減らす目的で使用されます。
クロミッド+FSH療法
クロミッド単独では妊娠に至らない症例に、卵胞をより成熟させる目的で使用されます。
ブロモクリプチン療法(パルキゾン、パーロデル、 カバザール)
プロラクチンが高いため排卵がうまくいかない症例にブロモクリプチンを投与すると排卵が確立します。
HCG療法(筋肉注射)
クロミッドやFSHで成熟した卵胞を排卵させる目的で使用されます。また、排卵後に着床しやすくする目的(高温層を持続)でも注射します。

着床障害

  • 子宮内膜に筋腫やポリープがあれば麻酔をして取り除き、受精卵が着床しやすくします。
  • HCG療法(筋肉注射)
  • 黄体ホルモンの分泌を促し着床した場合、妊娠の維持を計ります。
  • 黄体ホルモン療法(内服-デュファストン、注射-プロゲホルモン)高温層を持続し妊娠の維持を計ります。

相性

性交後試験(ヒューナーテスト)で精子と頚管粘液の相性を見ます。相性の良くない場合は人工授精(AIH)をします。

子宮内膜症

スプレキュア(点鼻)、ボンゾール(内服)、ディナゲスト(内服) 、リュープリン(皮下注射)で治療します。妊娠に至らない場合は大学病院へ腹腔鏡手術の依頼をします。

性交障害

カウンセリングでも改善しない方は、人工授精(AIH)をします。

精子減少症

  • 漢方療法
  • 循環改善剤
  • ビタミンE

※上記の療法で改善しない場合はAIH、AIH(percol)を施行します。

習慣流産

3回続けて流産すると習慣流産と診断されますが、実際には2回目の流産時に原因の検索が開始され治療を始めることをお勧めします。

原因

  • 慢性疾患
  • 内分泌疾患
  • 黄体機能不全
  • 子宮奇形
  • 子宮筋腫
  • 染色体異常
  • 自己抗体
治療 (※自己抗体について)
最近自己抗体と習慣性流産の関係が注目され、自己抗体陽性の患者さんは絨毛(胎盤になるところ)の血液の流れが悪いために流産をくり返すことが判ってきました。
当クリニックでは漢方療法(柴苓湯)やバッファリンを使い80%以上の方が妊娠を継続されているか、元気な赤ちゃんをご出産されています。

不妊治療費用の一例

※当クリニックでは、患者さんの状況に合わせて最適な治療計画を作成します。

初診は基本的には、内診・超音波・子宮頸癌細胞診・クラミジア/淋菌検査をセットとして約5,100円となります。

その他の場合は、必ずしも料金表通りでないこともありますので詳しくは受付でお聞きください。

諸検査の費用《保険診療分》 (下記の金額に220円~390円の再診料が加算)

超音波検査 約1,600円
精液検査 約350円
(初めての時は初診料820円が加算されます)
卵管検査1(超音波下通水検査) 約3,300円
卵管検査2(子宮卵管造影) 約6,200円
LHRHテスト(ホルモン負荷テスト) 約11,000円
ホルモン検査
(黄体ホルモン、卵胞ホルモン、プロラクチン、テストステロン(男性ホルモン)の4項目)
1,000円~2,000円
各種排卵誘発剤
・(内服)クロミッド5錠/1か月
・(注射)FSH/1管
・(注射)HMG/1管
(内服)クロミッド5錠/1か月:約330円
(注射)FSH/1管:約500円
(注射)HMG/1管:約410円
HCG注射/1管 約230円

諸検査の費用《自費診療分》 (消費税が加算されます)

超音波検査 約2,000円
(※排卵誘発剤使用すると3回/月まで保険がききますが4回目より自費となります)
HCG注射/1管 約770円/管
(※HCG注射3回/月まで保険がききますが4回目より自費となります)
抗精子抗体 10,000円
人工授精(優良精子選別法) 19,000円
染色体検査 30,000円
※AMH(抗ミューラー管ホルモン) 10,000円

東京都不妊検査等助成事業について

東京都では29年10月2日より不妊検査及び一般不妊治療の費用の一部(5万円を上限に)が助成されることとなりました。

条件は①都内に住民登録されている方②検査開始日における妻の年齢が35歳未満であること(夫の年齢は関係ありません)

詳しくは下記でご紹介しています。

不妊検査等助成事業の概要

不妊症コラム

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