不育症とは
妊娠はするものの、流産、死産を繰り返し、生児を得られない状態のことを「不育症」といいます。一般的に、流産は全妊娠の15%に起こるといわれ、習慣流産(3回以上の連続する流産)は1%、不育症は5%程度の頻度で起こるといわれています。
流死産の最も多い原因は「赤ちゃんの染色体異常」といわれ、その可能性は年齢とともに上昇します。全体的には60~80%の流産が、赤ちゃんの染色体異常が原因といわれています。赤ちゃん側の異常による流産であっても、流産、死産を経験したカップルはつらい思いをします。また、次の妊娠がうまくいくかどうかと心配になることもあるでしょう。
当クリニックでは、不育症の原因を検索し、治療をしていきます。また、不育症の方の中には、原因不明の方もいらっしゃいます。そのような場合も、妊娠中のきめ細かい診察や相談(Tender loving care:TLC)で不安をすこしでも和らげることで、妊娠継続率が上がるともいわれております。希望を捨てずに、ぜひ妊娠が判明いたしましたら早めに受診してください。