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■妊娠と花粉症(不妊治療中の方も参考にして下さい)

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2023年2月6日更新

花粉の季節がやってきました。花粉症で辛い思いをしている妊婦さんも多いようです。よく話を聞くと“耳鼻科のクリニックに3件相談したが妊娠しているため薬をもらえなかった”とか”妊娠中に薬は服用してはいけないもの“と思いクシャミと鼻水に耐えているとのことでした。

妊娠中でも花粉症の治療はできます。
赤ちゃんに影響の少ない順に治療法を挙げると、レーザー治療>点鼻、点眼>全身投与(内服)の順です。
治療としてはレーザー治療や点鼻、点眼薬が優先されますが、、殆どの抗アレルギー剤は内服しても赤ちゃんに影響を与えません。
実は妊娠中でも花粉症に抗アレルギー剤は使えるのです。
では安全な薬は?

妊娠と抗アレルギー剤

<添付文書>
禁忌:~投与しないこと(妊婦禁忌)
△ :~投与しないことが望ましい
◇:~治療上の有益性が危険を上回ると判断される場合にのみ投与すること

<米、>FDA,オーストラリアの分類>
必ずしもAよりB、BよりCが危険であるということではない
<虎ノ門2010:薬剤危険度点数>;信頼性があり、使いやすい
1点 :ヒトでの催奇形を示唆する症例報告はない
2点 :ヒトでの催奇形を示唆する症例報告はない
しかし動物生殖試験で催奇形の報告がある
3点 :催奇形を示唆する報告と否定する報告がある
個別の奇形に関してリスクの増加が示唆されているが確定ではない

 

※お勧め薬剤は<添付文書>の禁忌以外のものではなく、<虎ノ門2010>の「1点」のものか、<妊娠と授乳>の「安全」のものです。情報量(海外での使用経験)も多く、これを当院では推奨薬剤としています。

(この内容は2014年に豊島区医師会の研究会で発表した一部です。)

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