• 水・土曜午後/日・祝休診

    03-3951-0356

月経困難症(生理痛)

生理周期

月経困難症(つらい生理痛)について

月経困難症(生理痛)とは、月経中に起こる様々な病的症状(下腹痛、腹痛、頭痛、下痢など)を伴う症候群のことをいいます。日本ではおよそ900万人の患者さんがいるといわれています。

月経困難症(生理痛)の2つのタイプ

01

機能性月経困難症

特別な病気がないのに月経に伴って症状が強く現れます。

原因

  • 子宮が未熟
  • ホルモン(プロスタグランジン)の過剰分泌
  • 子宮頸管が狭い
  • ストレスを強く感じる人(ストレスが誘因になることが多いといわれます)

02

器質性月経困難症

痛みの原因となる病気が骨盤の中に存在するもの。以下の病気のある人に症状が強く出ます。

原因

  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症
  • 子宮腺筋症
  • 子宮奇形
  • 子宮内膜ポリープ

診断と治療

診断風景

問診、内診、超音波検査、画像診断(MRI・CT)、腹腔鏡などで診断し、器質的な疾患が認められたものは、器質的月経困難症、認められない場合は機能的月経困難症と診断します。

機能的月経困難症と器質的月経困難症の痛みに対する治療は、原則的に同じです。器質的月経困難症の症状が重い場合は原因である病気(子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮奇形)の治療が必要になることもあります。

当クリニックの治療の基本方針

機能性月経困難症

治療の流れ

機能性月経困難症の治療の流れ
機能性月経困難症の治療の流れ

治療について(薬物療法)

1.鎮痛剤
痛みの原因となる物質を抑える薬(ボルタレン、ポンタール、ロキソニンなど)
2.鎮痙剤
子宮の収縮を弱めて痛みを軽減させる薬(ブスコパン)
3.漢方薬
体質に合わせて処方します。
4.ホルモン剤
  1. 低用量ピル(保険が使えます)
  2. 黄体ホルモン剤:ディナゲスト、ジエノゲスト(保険が使えます)※0.5mgを2回内服します

器質的月経困難症

器質性月経困難症の原因は様々ですので、それぞれに一番有効と思われる治療法を提示、選択していただきます。

治療について(薬物療法)

1.鎮痛剤
痛みの原因となる物質を抑える薬(ボルタレン、ポンタール、ロキソニンなど)
2.鎮痙剤
子宮の収縮を弱めて痛みを軽減させる薬(ブスコパン)
3.ホルモン剤
  1. 低用量ピル(保険が使えます)
  2. 子宮内膜症や腺筋症のある場合はジエノゲスト1mgを2回内服
  3. 卵巣の働きを抑える薬(偽閉経療法:GnRH、抗GnRH)
  4. リング (黄体ホルモンを放出する「ミレーナ」を挿入)

治療について(手術療法)

器質性月経困難症で貧血が強度の場合や上記の治療で副作用が強く見られた場合、また改善が認められない場合に行います。多くは腹腔鏡手術となり、その場合、専門医のいる病院にご紹介します。

ページトップへ戻る