メッセージ
正直いって、出産を甘く考えていました。体験記などを読んでもいまひとつ実感がわかず、「まぁ、どうにかなるでしょう」と妊婦生活を送っていました。前駆陣痛が始まったときも「なーんだ、重い生理痛みたい」と気楽に思っていましたが、本陣痛が始まると、そんな余裕は全くなくなり、5分間隔になったとき「もう、無理!」と心が折れました。その頃は、とにかくこの辛さから解放されたいと願うばかり。分娩台で陣痛促進剤を投与されながらも全く進まず、前日からの疲れもあり、体力は限界。とても痛いのに、なぜか冷静に「情けないなぁ」と思ってしまいました。結局、先生に吸引していただきました。わが子が産まれた瞬間は、感動よりも「出た!スッキリ」という感じで、産まれた感動よりも先に、痛みや疲れからの解放に対する喜びのほうが大きかった気がしました。