RSウィルス(respiratory syncytial virus:RSV)ワクチンについて
- お知らせ
RSウィルス(respiratory syncytial virus:RSV)ワクチンについて
【RSウィルス感染症とは】
わが国では毎年流行する乳幼児呼吸器感染症の主要な原因ウィルスで、細気管支炎や肺炎を引き起こすもあり、特に6カ月以下の乳児や早産児に感染すると重症化する可能性があります。
重症の細気管支炎になると約半数が将来、喘息になるといわれています。
【RSワクチン】
現在、学会では早産で産まれた赤ちゃんにRSワクチンを接種することが推奨されています。しかし満期で産まれた赤ちゃんでも早産で産まれた赤ちゃんと同じように、感染すると細気管支炎や肺炎になるといわれています。RSウィルスに感染しても特定の治療薬はないので、産まれたばかりの赤ちゃんを守るために妊娠中の接種が勧められるようになりました。
【RSワクチン接種の可能時期】
妊娠24週~妊娠36週(できれば妊娠30週~36週がお勧め)
【RSワクチンの安全性について】
アメリカで32万人の妊婦さんに接種して、ワクチンによる有害な事柄はおきませんでした。
一般的なワクチン(インフルエンザ、コロナなど)と同様に、疼痛
アナフィラキシーの可能性(万が一)もありますので、注射後30分は院内に居ていただきます。
【公費の補助】
現在のところありません。
【注意事項】
ワクチン接種を施行した場合は、小児科医への連絡として母子手帳の予防接種の記録の欄に接種シールが貼付されいるかをご確認ください。
ご希望の方は担当医までお申し出ください。